塗装の目的

そもそも塗装は何の為にするものなのでしょうか。
やはりまず最初に思い付く理由は美観をよくする為。でも、塗装はそれ以外にも大切な役目を持っています。

●美観を良くする

塗装の目的は美観だけではありませんが、美観を保つというのは大きな目的の1つです。
外観が綺麗だと毎日気持ちよく明るい気分で生活できます。
また、綺麗に保っているお宅の前でゴミのポイ捨てをしたり、迷惑駐車したりは心理的にしにくいようです。塗り替え工事をした途端、悩まされていたゴミのポイ捨てや迷惑駐車が減ったということもよくあるようです。

●建物を保護し資産価値を保つ

ひび割れや塗装の剝れをそのままにしておくと、そこから雨水が侵入して雨漏りの原因になったり、サビが発生したりします。
手遅れになってしまうと、大掛かりな改修工事が必要となり多額の費用がかかってしまいます。

●節電・省エネ

写真 真夏の直射日光が建物の当たると、建物内の温度はグングン上昇します。それより冷房の効きも悪くなり電力消費量もグングン上昇してしまいます。
遮光塗料を塗ることにより、屋根の表面温度は最大で20度近く下がり、建物内の温度の上昇を抑えることにより、電力消費量を大幅に削減することが出来ます。

●その他

戸建て住宅における塗装の目的は主に上記にあげた3点になりますが、ビル、マンション、公共施設などでは、それ以外に特殊な目的にて塗装が施されています。
例えば、ガラスの飛散防止、電気絶縁、貼り紙防止、蛍光、夜光、防火などです。

塗料の種類

塗料と一言に言っても今や実に多くの種類の塗料があります。
塗装する場所、目的、耐久性、予算により使い分けることが必要です。
勿論、施工の際には弊社より予算や目的にあわせ最適な塗料をご提案すると同時に詳しく説明を致しますので全くご心配は不要です。
ここでは、塗料のマメ知識として塗料の種類について簡単にご案内します。

●溶剤による種類

水性

水を溶剤(希釈剤)とした塗料です。
かつては耐久性などの問題もありましたが、技術の進歩により現在では耐久性も高く、臭気も少なく安全性が高い為に幅広く利用されています。

油性(溶剤性)

俗にシンナーと呼ばれる油性ものを溶剤(希釈剤)とした塗料です。
なかでも、トルエン・キシレンなどを含むラッカーシンナーやエポキシシンナーを溶剤としたものを強溶剤性と呼び、石油系成分を含む塗料用シンナーを溶剤としたものを弱溶剤性と呼びます
速乾性があり密着性も良いですが、臭気が強く、安全性に難がある為、水性塗料の品質が高くなった現在では、使用される機会は少なくなってきています。

●樹脂による種類

アクリル系

15年程前に壁面のクラックなどに対応する画期的な塗料と開発され頻繁に使用されました。ただ、耐汚染性や耐久年数に欠けている為、更なる高品質塗料の塗料が発売された今日では使用される機会は減っています。
安価ではありますが、耐久年数は約5年から8年程度です。

ウレタン系

アクリル系塗料の耐汚染性や耐久年数に欠けるという欠点を補う塗料として10年ほど前に発売され、その後ながい間にわたり塗料の主流商品として使われてきました。
しかし、最近では更に耐汚染性や耐久性に優れたシリコン系の塗料が開発された為、徐々に使用頻度は下がってきています。
コストパフォーマンスは良く、耐久年数は約8年から10年程度です。

シリコン系

ウレタン系より更に耐汚染性や耐久年数に優れたものとして開発され現在は塗料の主流商品となっています。
耐久年数は約12年から15年程度です。

フッ素系

シリコン系より更に耐汚染性や耐久年数に優れたものとして近年開発されたものです。
耐久年数は15年から20年と、格段に長いですが非常に高価です。